ANAオープン優勝の篠崎紀夫プロ〜優勝までの軌跡〜VOL.3 プロデビュー戦はANAオープン
第35回ANAオープン優勝の篠崎紀夫プロの試合中のエピソードやプロデビュー戦となった1992年の全日空オープンの思い出などについて紹介する〜優勝までの軌跡〜、初回のVOL.1では、プレーオフに入る前までの最終日のプレー前とプレー中、ホールアウト直後の心境などについてフォーカス、前回のVOL.2では5ホールに及びプレーオフ、優勝の瞬間のエピソードについて取り上げましたが、今回のVOL.3ではプロ入りしてから今回の優勝までの道のりにスポットを当てます。
篠崎プロは、高校卒業後、実家近くにある千葉市の「北谷津ゴルフガーデン」に入社し、プロになる為の練習に励んだ。そして4年後の1992年にプロテスト合格。その後、出場権のない篠崎選手は、週末に行うトーナメントに出場を得るために月曜日に行われることから名付けられたマンデートーナメントに出場、残念ながら初戦は出場権を得られずにトーナメントの出場はならなかった。そして2試合目のマンデートーナメント挑戦となったのが1992年の全日空オープン。北海道へ行くのも初めて、また飛行機に乗るのも初めてだったそうだ。余談ではあるがその時はANAを利用したそうだ。

篠崎プロが所属する千葉市の「北谷津ゴルフガーデン」
札幌ゴルフ倶楽部・由比コースで行われたマンデートーナメントを見事通過し、1992年の全日空オープンがプロデビュー戦となった。本戦の会場は今回と同じ札幌ゴルフ倶楽部・輪厚コース。残念ながら初日はノーバーディー7ボギーの7オーバー、2日目は2バーディー6ボギーの4オーバーで、トータル11オーバーの117位タイで予選落ち。輪厚コースの印象として、ラフが凄く(ラフが深い)、グリーンが速いという記憶が今も残っているそうだ。
ここで面白いエピソードを紹介したいと思う。プロデビュー戦となった1992年の全日空オープン。記念すべきデビュー戦の予選2日間を一緒に廻った一人が古山聡さん。現在はトーナメントの競技委員として活躍されている。そして今大会、プレーオフの際に18番ホールのグリーンからティーグランドへ向かうカートを運転していたのが古山さんであった。優勝した次のトーナメントでの後日談になるが、篠崎プロと古山さんの会話の中で「デビューの全日空オープンの時に古山さんと一緒にプレーをして、今回のプレーオフでのカートも古山さんの運転で優勝、古山さん何かありますよ全日空(オープン)で俺は」と言った会話を交わしたそうだ。デビューしてから15年かかって起きた奇跡の出来事といっても過言でないと思う。

所属する「北谷津ゴルフガーデン」は練習場の他にショートコース(9ホール)を併設しています。
プロ入りをしてデビューしたのものの、15年間一度もシード権が獲得できず、年月だけが経過していった。しかし所属する練習場を中心に練習を重ね、飛躍の年となった2007年を迎えた。今年は予選会で上位の成績となったお陰で、マンデートーナメントなしにいくつかの試合に出ることができた。シーズン前半は、約半分の試合で予選を通過し決勝ラウンドに駒を進めたが、最終成績では三菱ダイヤモンドカップゴルフの20位タイが最高であった。しかし8月の最初の週に北海道の小樽カントリー倶楽部で開催された「サン・クロレラ・クラシック」が転機となった。
「サン・クロレラ・クラシック」の練習ラウンドでラウンドをした際に、ラフからフェアウェイウッドでナイスショットをする恩師で先輩である立山光広プロを見て、フェアウェイウッドの練習を始めた。篠崎プロはこれまで距離のラフから4番アイアンを使っていたが、ミスショットが多く悩んでいたそうだ。
立山プロのアドバイスの効果もあり、「サン・クロレラ・クラシック」では16位タイに入った。その後、ラフからのフェアウェイウッドの練習を強化すると共に色々なメーカーの7番ウッドを試したことで今回の輪厚コースの攻略に成功し、優勝を掴むことができた。優勝を飾ったANAオープンの2週間後に行われたコカ・コーラ東海クラシックでは10位タイ(2日目終了時点では2位タイ)、そして日本オープンでは18位タイに入るなど、ANAオープンで優勝以降も好調を維持している。
今年は、過去1年間のツアー優勝者と大会前の賞金ランキングの上位のみが出場できる「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の出場権も獲得し、篠崎選手は今季の残りの試合には全て出場する予定とのこと。優勝したことで今後2年間、全てのトーナメントに出場できるシード権を獲得しました。
全4回で取り上げてきた、ANAオープン優勝の篠崎紀夫プロ〜優勝までの軌跡〜。最終回は、優勝賞金や副賞(ANA国際線ファーストクラスペア航空券)の使い道、篠崎選手のドライバーのワンポイント、篠崎選手が所属し練習場だけでなくショートコースも併設する「北谷津ゴルフガーデン」について取り上げます。
【ANAオープン優勝の篠崎紀夫プロ〜優勝までの軌跡〜】
VOL.1 スコアボードを見なかった最終日の18ホール
VOL.2 5ホールにも及んだプレーオフの闘い
VOL.3 プロデビュー戦はANAオープン
VOL.4 優勝後の変化、長年に渡るジュニア育成
「ANAわかりやすいニュース配信」解説者 鳥海高太朗
カテゴリ: ゴルフ関連(ANAオープンを含む)
日時: 2007年10月21日 04:34:29




